Mu-歴民MONOエリア

Mu-歴民MONOエリア

博物館・資料館/日本古代・中世史/民俗学/寺社巡り/東北関連の話題と書籍紹介など〜


摩利支天 五尊図
〇中央の摩利支天を中心に、不動明王を除く五大明王(降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉)で配される、珍しい感じのフォーメーション。

摩利支天 五尊像
(*えさし郷土文化館の企画展「描かれたカミとホトケ」展より)


摩利支天は陽炎を神格化した仏法の守護神。

陽炎は実体がないので捕らえられず、焼けず、漏らさず、傷つかない特性から武士のあいだで信仰された。

山本勘助、前田利家、毛利元就、立花宗茂などの戦国武将も、摩利支天を信仰していたという。



戦国武将と念持仏:高橋 伸幸〔KADOKAWA〕
| - | trackbacks(0) | 神さま、仏さまの世界 | TOP↑ | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 摩利支天 五尊図
2019年3月度紹介本‥ベスト3
●2019年3月のツィッター(@niiyanman)での本紹介で、反響が大きかったものベスト3を挙げさせてもらいました。


楽市楽座はあったのか (中世から近世へ) :長澤 伸樹 【平凡社】
自由かつ平等な空間を実現する〈信長の専売特許〉政策とされてきた「楽市楽座令」。
中世から近世の転換期に何をもたらし、何を残したのか。通史上の新しい位置づけを試みる。


幽霊の歴史文化学 (二松学舎大学学術叢書) :小山聡子 , 松本健太郎 (編集) [思文閣出版]
人びとは幽霊をどう感知し、それを表象するためにいかなる工夫をしてきたのか、幽霊になにを求めたのか。歴史学、メディア学、文学、美術史学、宗教学、社会学、民俗学等さまざまな研究分野から日本人の精神世界の一端に迫る。



新田三兄弟と南朝−義顕・義興・義宗の戦い−:久保田順一 (戎光祥出版)
新田義貞死去後、衰退していく南朝を支えたその子、義顕・義興・義宗。義貞の遺志を受け継ぎ、彼らはどのような時代を築こうとしたのか。ライバル足利氏との激闘を、豊富な史料からとらえ直す。
| - | - | - | TOP↑ | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 2019年3月度紹介本‥ベスト3
『ざわつきの現象学構築』のための序論
『NHK WITCHインタビュー 達人達(たち) アンコール「宇多丸×畑中章宏」』から
畑中氏の発言からの考察事項
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/x/2019-03-08/31/15279/2037182/


・AIと妖怪やカミとの共通性。
*漢字の神は記紀とか出てくる神。僕らにとっては名前のない片仮名の「カミ」

『人工知能とか、人工生命みたいなものが本当に新しいの?

 古くからあるもんと、そんなに変わらないんじゃないの?


ある意味では、われわれ人間が、効率的に生き延びていくために、妖怪とかカミをつくり出してきた。

しかし、いったんつくり出したカミに、自分たちがまた襲われたり、影響を受けたりする。

AIにもそういうところがあり、自分たちが生活の合理化のためにつくり出したにもかかわらず、ある種、自分たちが攻撃されるんじゃないか。

支配されるんじゃないかという共通点があるんじゃないかなということも含めて、
形のないもの、それがもたらす人間への感情のざわつきとか、すべて民俗学が扱わなくちゃいけない対象だなと思って‥‥』


*人間への感情のざわつきとか‥

吉本隆明は、共同心性を重要な特性で規定する。
そのひとつは〈共同心性は複数の人間関係において必ず生じる〉。
もう一つは共同心性は、“つながり”であると同時に“縛り(束縛)”でもあるという。
※参考
・吉本隆明『共同幻想論』の読み方:宇田亮一【菊谷文庫】より

古くから、カミや妖怪を通して、人間同士はつながってきたし、またそれは、恐れや不安感を煽り、掻き立てるもので、それが心的な意味での縛り(束縛)となってきたであろう。
また、それと同時に、この感情のざわつき感は自然とわき起こってくるものでもあるので、ある意味、人間が意識的に制御するのは難しいもので、人間の行動を駆り立てる一因にもなってきたのだと思う。


*AIと妖怪やカミとの共通性

現代社会に起こっている様々な出来事・モノを、古くから人間が培ってきたもの(ここでは、カミとか妖怪)と対比させて物事を考えることで、現在社会の現象と、古くからあるものの意味性がリンクして、相互に価値観を高めるきっかけにもなり得ると考える。

*カミ
番組では、「僕らにとっては名前のない片仮名の『カミ』」と実にやんわりとした表現であったが、目に見えるものではないし、簡単に言葉で言い表せないけど、誰もが意識する、してないにかかわらず、感じてるものというか、感覚的なニュアンスになってしまうが‥‥‥あえて、ここでも、これだって、言葉で表現してしまわないでおきたい〜(^-^;


| - | trackbacks(0) | 書籍紹介(仏教・地理・古代史・考古学・博物館・人物伝系) | TOP↑ | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『ざわつきの現象学構築』のための序論